川平内科緊急情報のブログ
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1月になりました
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今回は透析中に生じるシャントトラブルについてです。
<脱血不良>
シャントから血液を取り出すことを「脱血」と言います。狭窄が進んでシャントの血流が少なくなることで、十分な脱血ができなくなる事を言います。
<静脈圧上昇>
血管の一部に狭窄があったり、蛇行していたりすると、静脈圧が上昇してアラームが鳴ることがあります。体動により、一時的に静脈圧が上昇する事もあります。
<穿刺ミス>
穿刺ミスが起こりやす血管は狭窄がある、深い位置にある、蛇行している、血管壁や皮下組織が硬い、血流量が少ない等の特徴がみられる事が多いです。
<血管痛>
様々な原因で、透析中に血管やその周辺に痛みが生じる事があります。針先の調整や血管を温めるなどで軽減する場合もありますが、透析後半の痛みは血圧低下により生じる事が多いので、Dwt(目標体重)の相談をしてみると良いです。
12月になりました
今年もあとわずかになりました。来年もよろしくお願いいたします。
今回はシャントの狭窄と閉塞について書きます。
シャントはもともと人体にはない血液の流れです。
そのため、静脈が拡張したり、腕が腫れたり、穿刺痕にかゆみが出たり、こぶが出来たりと、さまざまな症状が出現し、穿刺による変化も現れます。それが引き金になりシャントが狭くなって(狭窄)しまったり、塞がって(閉塞)しまったりすると透析が行えなくなることもあります。
当院ではトラブルが起きた時などシャントエコーをしてシャントの状態を確認しています。
11月になりました
寒くなってきたので、体調を崩さないよう気を付けていきましょう。
さて、今回はシャントについてです。
血液透析では1分間に200~300㎖程度の血液をダイアライザーと呼ばれる透析器(人工膜)に送り込みます。
これほど大量の血液を腕の静脈から取り出すことは困難なため、動脈と静脈をつなぎ合わせて静脈を太く丈夫にした「シャント」を腕に作り、血液の取出口、戻し口として使います。
シャントは透析患者さんの大切な相棒で命綱です。
トラブルが起こると透析が行えないため、日々の自己管理と定期的な診察がとても大切です。