川平内科緊急情報のブログ
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2月になりました
まだまだコロナやインフルエンザなどの感染症が流行っています。感染対策をして気を付けていきましょう。
今回もシャントトラブルについて書きます。
①かゆみ・かぶれ:穿刺痕のかさぶたや消毒薬、テープなどが原因でかぶれやかゆみが生じることがあります。
②非透析日のシャント肢の痛み:血管の狭窄や閉塞が起こると痛みを感じることがあります。シャント音を確認し、異常があればすぐに受診しましょう。
③血管瘤(こぶ)形成:シャント静脈の一部がこぶ状になり、だんだん大きくなる、痛みを伴う、赤くなる、皮膚がうすくなるなどの症状があると破裂の危険があり、手術が必要となります。
④スチール症候群:シャント側の手指の血流が低下して、手指が冷たく感じ、しびれや痛みを伴う状態です。進行すると手指が壊死することがあります。
⑤感染:穿刺によって血管が感染することがあります。穿刺痕はかゆみが生じることがありますが、決して掻かないよう気を付けて常に清潔を保ちましょう。感染すると穿刺部の腫れ、赤み、熱感を伴う痛みを自覚します。
何かあればスタッフに声をかけてください。
1月になりました
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今回は透析中に生じるシャントトラブルについてです。
<脱血不良>
シャントから血液を取り出すことを「脱血」と言います。狭窄が進んでシャントの血流が少なくなることで、十分な脱血ができなくなる事を言います。
<静脈圧上昇>
血管の一部に狭窄があったり、蛇行していたりすると、静脈圧が上昇してアラームが鳴ることがあります。体動により、一時的に静脈圧が上昇する事もあります。
<穿刺ミス>
穿刺ミスが起こりやす血管は狭窄がある、深い位置にある、蛇行している、血管壁や皮下組織が硬い、血流量が少ない等の特徴がみられる事が多いです。
<血管痛>
様々な原因で、透析中に血管やその周辺に痛みが生じる事があります。針先の調整や血管を温めるなどで軽減する場合もありますが、透析後半の痛みは血圧低下により生じる事が多いので、Dwt(目標体重)の相談をしてみると良いです。
12月になりました
今年もあとわずかになりました。来年もよろしくお願いいたします。
今回はシャントの狭窄と閉塞について書きます。
シャントはもともと人体にはない血液の流れです。
そのため、静脈が拡張したり、腕が腫れたり、穿刺痕にかゆみが出たり、こぶが出来たりと、さまざまな症状が出現し、穿刺による変化も現れます。それが引き金になりシャントが狭くなって(狭窄)しまったり、塞がって(閉塞)しまったりすると透析が行えなくなることもあります。
当院ではトラブルが起きた時などシャントエコーをしてシャントの状態を確認しています。