川平内科緊急情報のブログ
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8月になりました
今年度は新型コロナウイルスの影響を考慮し、災害訓練を中止とさせて頂きました。
災害訓練でお話ししたかった内容を、ブログを通じて数回に分けて書きます。
今回は『災害時に対する心得』についてです。
皆さんにお渡ししている、災害のしおりの1ページにも記載されている内容ですが、改めて確認をお願いします。
【災害時に対する心得】
①安全の確保:自分の身は自分で守る
家庭、職場、医療施設など日常生活の行動範囲の場で、健康保険証を携帯し、常備薬(災害用薬)を確保しておきましょう。
非常時の持ち出し品(障害者手帳、ラジオ、タオル、懐中電灯、硬貨など)を用意し災害への用意をしておきましょう。
②市町村の災害対策の把握
防災に関する相談窓口や指定避難所、広域避難場所を把握しておきましょう。
③通院・移動方法の検討
大規模災害は電車、バス、車は利用できないことを考慮して、避難場所、当院への移動方法などを考えておきましょう。
④家族との連絡について
普段から家族と災害時に備えての会話をしておきましょう。
万一に備えて災害時の避難場所、連絡先について確認しておきましょう。
7月になりました
県外をまたいでの移動が解除となりましたが、まだまだ第2波への警戒が必要です。
コロナウイルス対策としてマスクは手放せないですが、暑い夏は熱中症にも気をつけていかなければなりません。
今回は熱中症について書きます。
熱中症は「高温多湿」「日差しが強く、風がない」「気温の上昇」などの環境によって体温が上がることで、体の中の水分と塩分の電解質バランスが崩れ、体温の調節がうまくいかなくなることで起こります。
頭痛、吐き気、だるさ、意識障害やけいれん、立ち眩みなどの症状がみられます。
熱中症の対策は一般的に「暑さを避けてこまめに水分を補給する」ですが、透析患者さんが同じように対策し、水分を取りすぎると腎臓や心臓へ負担がかかり、腎不全の悪化や心不全、肺うっ血などを起こすリスクが高くなります。
熱中症にならないためには、、、
外出時は炎天下の時間帯を避け、日傘や帽子で直射日光を遮るようにしましょう。
日陰で休憩したり、首回しにぬらしたタオルを巻く、脇を冷やすなど体の温度が高くなりすぎない様工夫しましょう。
エアコン、扇風機など空調を活用して適した温度・湿度を保ち、日頃から運動したり、暑さに体を慣らしておくことも大切です。
水分補給について、、、
目標体重(ドライウエイト)+3~5%の体重増加範囲に収められるように水分量は調節しましょう。
冷たい飲み物を飲みたくなりますが、冷たい飲み物を一気にたくさん飲むと、腎臓や心臓に負担がかかるだけではなく、胃にも負担がかかります。
消化機能が低下し、食欲不振になることがあるので注意が必要です。
食べ過ぎない程度に、氷1個を口に含んで時間をかけてなめたり、
水分は口を潤す程度を目安に少しずつ口に含んで飲むようにしましょう。
暑さを避ける対策をし、水分補給は工夫して夏を乗り切りましょう。
6月になりました
緊急事態宣言が解除となっていますが、第2波・第3波に対して警戒が必要です。
依然としてマスクの着用が必然です。
今回はマスクの正しい使い方について書きます。
マスクの着け方のコツは、なるべく肌に密着させ、隙間をなくすことです。
感染経路の1つである「飛沫感染」を防ぐためです。
マスクの表面を触らないことも大切です。
表面にウイルスが付着している可能性があるためです。
マスクの位置を変えたり、外したりする時は、ひもの部分を持ち、机などに置くときは、表面を上向きにしましょう。
マスクは、もう1つの感染経路「接触感染」を防ぐのにも効果があります。
人は無意識のうちに顔を触りがちです。
マスクがあれば、ウイルスが付いた物に触ったとしても、口や鼻に直接触れることを避けられます。
布製マスクでも飛沫は十分に防げます。
使い捨てマスクでも表面を殺菌すれば2~3日は効果を保てます。
症状はなくてもウイルス感染している可能性はあります。
他人にうつさないためにも、できるだけマスクを着用しましょう。