川平内科緊急情報のブログ
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12月になりました
今回はクレアチニンについて書きます。
筋肉を動かすためのエネルギーを使った後に出てくる老廃物の一つです。クレアチニンは腎臓でろ過されて、尿として排出されるため血中のクレアチニン濃度が上昇している事は、腎機能が低下しているという事になるので、腎機能を評価する指標の一つとなります。
一方、クレアチニンが腎臓のはたらき以外で高くなる場合もあります。クレアチニンの数値は筋肉量に比例します。運動・筋力トレーニングや高たんぱく食の摂取によって筋肉量が過剰に多い場合には、クレアチニンの数値も高くなります。反対に、過剰に痩せていて筋肉量が少なくなっている場合には、数値が低くなります。
11月になりました
今回も運動療法について書きます。
透析患者さんでは運動耐容能・歩行機能・身体的QOLのいずれも改善効果が得られているため、腎臓リハビリテーションガイドラインでは運動療法を行うことが推奨されています。
特に運動療法を開始してから6ヶ月未満と6ヶ月以上の臨床研究では6ヶ月以上実施した方が大きな運動耐容能の改善効果がみられています。
透析中に運動を行う場合、透析直後に行うと低血圧のリスクが増える可能性があるため透析時間の前半で行います。
前回もお伝えしましたが、透析中の運動はサイクルの他にもゴムバンドを使用したり、様々な方法を紹介しています。気になる方や運動をやってみたいと思われる方はスタッフに気軽にお声がけ下さい。
10月になりました
透析中にサイクルをしている患者様を見かけると思いますが、当院では次のような理由で透析中の運動を推奨しています。
①透析中の血圧が安定する事が立証されている
②透析時間の有効活用
③ストレスの緩和
④生活の質の向上
⑤体力低下予防
⑤の体力低下予防については、1日4時間の透析患者さんにおいては、治療のため年間624時間(26日間)ベッド安静を強いられるため、同世代の透析をしていない方に比べて体力が低下しやすいと言われています。
体力が低下すると日常生活動作に障害をきたしやすく、転倒などによる圧迫骨折や脊柱管狭窄症などのリスクが高まります。
透析中の運動は、サイクルの他にもゴムバンドを使用したり、様々な方法を紹介していますので、気になる方や運動をやってみたいと思われる方は、スタッフに気軽にお声がけ下さい。