川平内科緊急情報のブログ
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11月になりました
今回は食事の管理について書きます。
災害時に起こるかもしれないこととして、①透析が数日受けられない ②透析回数が減る ③食料が不足したり、救援物資を利用しなければならない があげられます。
このような状況下でも「食事と水分」を上手に管理すれば、あまり苦しくならずに数日間は日常生活を続けることができます。
基本的な対策をあげます。
・1日あたり1300~1500kcalの熱量(平常時の2、3割低く設定)をたんぱく質の多くない食品で摂る
・カリウムの多い食品は控える
・塩分の多い食品は控える(1日あたり3~4g程度)
・水分量(食物中+飲水量)を1日300~400ml+尿量に抑える
・避難所で支給されたお弁当は佃煮、漬物など塩分の多そうな物は食べない
・カップ麺よりおにぎりやパンを食べる
・カップ麺の場合、粉末スープを1/2にし、汁は残す
・野菜ジュース、果物はカリウムを多く含み、牛乳など乳製品はリンを多く含むため少なめに摂るなど注意が必要
家庭でもアルファ米や乾パン、缶詰、カロリーメイトなどを用意しておくと安心です。
何かありましたら栄養士やスタッフに声をかけて下さい。
10月のブログ
今回は、透析中に災害が起きた場合の心得と行動について書きます。
≪心得≫
まず落ち着いてください。一人がパニックになると、周りまで不安になってしまいます。慌てず、スタッフの指示に従いましょう。
≪行動≫
①地震の場合、ゆれがおさまるまで待ちます。大体の地震は1分程度でおさまります。
その際 ・針が抜けないように、血液回路を握ります。
・落下物から身を守るために、毛布を頭からかぶります。
・ベッド柵にしがみつき、ベッドから落ちないようにします。
ゆれが落ち着いたら、慌てず、スタッフから指示があるまで待ちます。
②停電の場合も、透析の機器はバッテリーでしばらくは動きますので、慌てないでください。
③透析中止の指示が出たら、作業はすべてスタッフが行います。自分の順番が来るまで待機してください。作業が終了後、避難します。
④避難する場合は、怪我防止のため必ずスリッパを履いて避難します。スタッフの誘導に従って、北側駐車場に避難します。
⑤避難場所で安否を確認します。また、穿刺部や傷の手当ても行います。次の透析の指示確認をしてから帰宅となります。
※被害が最小となるよう、ご協力ください。
9月になりました
前回から災害時に対する心得を書いています。
大災害時は、すぐに透析は出来ません。
普段から、いつ災害が起こっても大丈夫なように、体重の増加には
気を付けておいてください。
自分の透析条件は分かりますか?
毎月初めにお渡ししている検査データの左下に、透析条件の記入
があります。透析に関する内容は変更することがあるので、毎月
新しい検査データを携帯してください。
《透析室の避難経路について》
朝透析の方は、透析室の中央から半分に分かれて、透析室入り口と
機械室側の2か所から避難します。
2部・夜透析の方は、機械室側1か所のみから避難となります。
火災などで避難経路が通れない場合は、状況に応じスタッフが
避難誘導します。
第一避難場所は北側駐車場で、第二は川平小学校と
なります。
《災害時、透析を受けていない時の対応》
透析を受けられるまでの間、カロリー不足を極力防ぎましょう。
避難所に避難した場合、医療救護所の医師や看護師に
透析を受けていること、次回の透析予定日を伝えましょう。
震度4以上の地震発生や、台風、大雪などで交通に乱れが生じる
恐れがある場合、このブログで当院の状況や情報を
記載します。指示をご確認ください。
《当院で透析が出来ない場合》
ライフラインがストップし、透析ができなくなった場合、他施設で
透析を受けることになりますが、混乱を避けるため、
個人で他施設へ行ったり、連絡はしないでください。
当院が他施設での透析予約をまとめてとります。
透析日時、時間、場所が決まり次第、このブログでお知らせします。