川平内科緊急情報のブログ
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2022年1月になりました。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
年始はいつもと違う食事が多いと思いますので塩分、水分に気を付けて下さいね。
今回はGOT、GPTについて書きます。
肝臓に多く含まれる酵素で、肝細胞の破壊で増加し、上昇は肝障害を示唆します。
GOTは筋肉にも含まれるので骨格筋障害、心筋障害でも上昇します。
アルコール性障害および肝硬変では、GOT>GPTの傾向があります。
慢性ウィルス性肝炎、脂肪肝ではGOT<GPTとなることが多いです。
透析患者では肝細胞の活性が低下しているためか、健常者より低値で、5~20IU/Lが多いです。
ちなみに脂肪肝とは、栄養の摂りすぎで肝臓がフォアグラ状に脂ぎった状態をいいます。
また、肝炎ウィルス陽性であっても、GOT・GPTが高くなければ肝臓は安定している(ウィルスが休眠している)といえます。
GOT・GPTとも、30以下を正常値と考えて良いです。
12月になりました
クリスマスや年末が近づいてきましたね。
イベントが多いと思いますが、塩分・水分は気をつけていきましょうね。
今回は当院で最近取り組み始めたシャントエコー検査についてお話します。
【シャントエコーの検査で分かること】
・シャントにどのくらい血液の量が流れているか測定する
・超音波を当てることで血管自体の形を把握する
これまでシャントの観察は【見る、聞く、触る】で判断していましたが、エコーが加わることでより正確な判断ができるようになりました。
【シャントエコーをすることで目指すこと】
・突然のシャント閉塞のリスク低下
・新たな穿刺場所の発見
・穿刺困難が続いている場合の原因を探す
まだ、すべての患者様にシャントエコー検査はできていませんが、順次声をかけさせていただきます。
不明な点や気になることがあればスタッフに声をかけて下さい。
11月になりました。
今回はフェリチン・鉄・UIBCについてです。
いずれも鉄の種類に属します。
鉄が100以下の時は鉄欠乏の可能性があります。
UIBCが150以下の時は鉄欠乏ではなく、低栄養もしくは慢性炎症による可能性を疑います。
フェリチンも慢性炎症で増加しますが、300以上になると慢性肝炎の悪化も懸念されるので、
肝炎の患者様は注意が必要です。
100~300を目標値としています。
上記の検査項目は当院では3ケ月に1回(2月・5月・8月・11月)採血しているので、不明な点があれば
スタッフまで声をかけて下さい。