川平内科緊急情報のブログ
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12月になりました
クリスマスや年末が近づいてきましたね。
イベントが多いと思いますが、塩分・水分は気をつけていきましょうね。
今回は当院で最近取り組み始めたシャントエコー検査についてお話します。
【シャントエコーの検査で分かること】
・シャントにどのくらい血液の量が流れているか測定する
・超音波を当てることで血管自体の形を把握する
これまでシャントの観察は【見る、聞く、触る】で判断していましたが、エコーが加わることでより正確な判断ができるようになりました。
【シャントエコーをすることで目指すこと】
・突然のシャント閉塞のリスク低下
・新たな穿刺場所の発見
・穿刺困難が続いている場合の原因を探す
まだ、すべての患者様にシャントエコー検査はできていませんが、順次声をかけさせていただきます。
不明な点や気になることがあればスタッフに声をかけて下さい。
11月になりました。
今回はフェリチン・鉄・UIBCについてです。
いずれも鉄の種類に属します。
鉄が100以下の時は鉄欠乏の可能性があります。
UIBCが150以下の時は鉄欠乏ではなく、低栄養もしくは慢性炎症による可能性を疑います。
フェリチンも慢性炎症で増加しますが、300以上になると慢性肝炎の悪化も懸念されるので、
肝炎の患者様は注意が必要です。
100~300を目標値としています。
上記の検査項目は当院では3ケ月に1回(2月・5月・8月・11月)採血しているので、不明な点があれば
スタッフまで声をかけて下さい。
10月になりました
今回はβ2MG(ベータ―ツーエムジー)について書きます。
β2MGはタンパク質の一種で、変性して組織に沈着するとアミロイドとなり、臓器障害や骨・関節症状を引き起こします。そのため35以下を目標値としています。
膠原病や肝炎、感染時に高値となり、蓄積効果があるので特に若年者は低めにコントロールする必要があります。
ろ過効率の大きいダイアライザーで長時間透析を行うことでコントロールしやすくなります。