川平内科緊急情報のブログ
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3月のブログ
今回はALPとγGTPについて書きます。
ALPはアルカリフォスファターゼと呼ばれ、肝臓・骨・前立腺に含まれる酵素で、
胆管障害および骨代謝の活性化により増加します。
単なる肝障害よりも胆汁うっ滞によく反応し、その時はγGTPの上昇を伴います。
ALPだけが上昇している場合は、骨代謝の亢進(例えば、副甲状腺機能亢進症や骨折・
甲状腺機能亢進症など)による事が多いです。
正常値は健常人と同じです。
γGTPはガンマジーティーピーと呼ばれ、ALPに比例して変動します。
肝細胞に多く、単独で上昇している場合はアルコール性肝障害を疑う事が多いです。
正常値は健常人と同じです。
2月になりました
1月末に病院長より急告のお便りをお渡ししました。
引き続き、感染対策の徹底をしていただき、何か症状があったり、濃厚接触者、検査対象等(周りの方も)になりましたらすぐに病院に連絡をお願い致します。
今回はLDHについて書きます。
<LDH>
すべての細胞に含まれる酵素です。
特に肝臓、赤血球、筋肉に多いです。
GOT、GPT(前回記載しています)が正常でLDHのみが高いときは、血管内溶血を疑います。
消化管出血のときはあまり増加しません。
正常値は健常人を同じになります。
2022年1月になりました。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
年始はいつもと違う食事が多いと思いますので塩分、水分に気を付けて下さいね。
今回はGOT、GPTについて書きます。
肝臓に多く含まれる酵素で、肝細胞の破壊で増加し、上昇は肝障害を示唆します。
GOTは筋肉にも含まれるので骨格筋障害、心筋障害でも上昇します。
アルコール性障害および肝硬変では、GOT>GPTの傾向があります。
慢性ウィルス性肝炎、脂肪肝ではGOT<GPTとなることが多いです。
透析患者では肝細胞の活性が低下しているためか、健常者より低値で、5~20IU/Lが多いです。
ちなみに脂肪肝とは、栄養の摂りすぎで肝臓がフォアグラ状に脂ぎった状態をいいます。
また、肝炎ウィルス陽性であっても、GOT・GPTが高くなければ肝臓は安定している(ウィルスが休眠している)といえます。
GOT・GPTとも、30以下を正常値と考えて良いです。